昭和31年(1956年)、帝国石油株式会社が石油天然ガス採取のため、この地に採掘した井戸から良質な温泉が湧出。そこで昭和33年(1958年)7月5日に休憩所併設の共同浴場を開設。それが鵜の浜温泉の始まりでした。新潟県内でも有数の海水浴地として人気の高い土地柄でもあり、多くの旅行者が集まる観光地・温泉地として50年の歴史を歩んできました。
泉質:ナトリウム-塩化物泉(弱アルカリ性高張性低温泉)
効能:一般的適応症、慢性皮膚病
鵜の浜には「人魚伝説公園」という公園があります。昔からこの地で言い伝えられてきた人魚伝説を祭っています。
この伝説とは「天明の中期(江戸時代半ば)、毎晩のように雁子の常夜灯を目当てに佐渡島から通う不思議な女がいました。雁子の若者はふとしたことからこの女と知り合い、毎晩、常夜灯を仲立ちにして、逢う瀬を楽しんでいました。しかしある晩、母親に引き止められた若者は常夜灯の明りを休んでしまいました。その翌朝、佐渡の女の死体が上がり、それを聞いた若者は悔やみ佐渡の女を追って、海に身を投げたのです。」という佐渡の娘と旧大潟町の若者の悲しい恋物語でした。この物語が元となり、小川未明の童話「赤いろうそくと人魚」が生まれたといわれます。また日帰り温泉施設『鵜の浜 人魚館』はこの伝説をモチーフに作られました。